2008年08月04日の日記(スカイ・クロラ観たい!)
今日も今日とて帰路は三鷹市市民協働センターへ。みたか市民活動・NPOフォーラムのミーティングを経て帰宅。
そして、毎週欠かさず観ているテレビ番組のひとつである「英語でしゃべらナイト」が、夏休み特番の関係で8月下旬までお休みなので、残念に思いながら新聞ラテ欄のNHK同時刻に目をやると、、、
こりゃ観なきゃあきまへんがな!
というわけでしばし没頭・・・。
新作「スカイ・クロラ」。これまでの私好みの作品とはキャラクターの造形などの作風がだいぶ異なるので、これまでは「観ようかな~」程度だったのですが、「絶対観たい!」に変わりました。
完全にメディアの術中にはまったといえばはまったわけですが(笑)、でも、私がそう感じたのは、本編の紹介映像がかっこよかったとか、加瀬亮とか谷原章介の声優としての演技が意外とよかったということでよりも、番組中で紹介された押井監督の製作意図に惹かれるものがあったからという理由が大きな気がします。
映画の公式サイトにも掲載されていたので、以下に引用しますね。
「僕は今、若い人たちに伝えたいことがある。」監督 押井 守
私は、56歳になりました。
映画監督としては、若くも、年寄りでもない。まだまだ、やりたいことは山ほどありますが、世間一般には壮年と言われる歳を生きていることを自覚するようになりました。 いつの間にか、周りが若いスタッフばかりになり、 大人になったひとり娘と向き合うようになったことが、その理由かもしれません。今、映画監督として何を作るべきか。私は、今を生きる若い人たちに向けて、何かを言ってあげたいという思いを、強く抱くようになりました。
この国には今、飢餓も、革命も、戦争もありません。衣食住に困らず、多くの人が天寿を全うするまで生きてゆける社会を、我々は手に入れました。しかし、裏を返せば、それはとても辛いことなのではないか──と思うのです。永遠にも似た生を生きなければならないという状況。その中で次々に引き起こされる痛ましい事件。親が子を殺し、子が親を殺す時代。何の理由もなく、若者が自らの命を絶つ時代。物質的には豊かだけれど、今、この国に生きる人々の心の中には、荒涼とした精神的焦土が広がっているように思えてなりません。
そんな時代を生きる若者たちに、何を言ってあげたら良いだろう?ニートやフリーター、渋谷のセンター街で座り込む少女たち。親を殺した少年。彼らを大人の目線で見下し、まるで病名のような名前を与えても、何の本質にも至りません。今こそ、彼らの心の奥底から聞こえる声に耳を澄まし、何かを言ってあげるべきだと思うのです。
『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』の主人公は、生まれながらにして永遠の生を生きることを宿命づけられた子供たちです。大人になれないのではなく、大人になることを選ばなかった子供たち。彼らは、永遠に思春期の姿のまま、戦闘機のパイロットとして、常に死を意識し、全力で戦うことを選びます。そして映画は、主人公のモノローグとともにクライマックスを迎えます。
それでも……昨日と今日は違う
今日と明日も きっと違うだろう
いつも通る道でも 違うところを踏んで歩くことが出来る
いつも通る道だからって 景色は同じじゃないたとえ、永遠に続く生を生きることになっても、昨日と今日は違う。木々のざわめきや、風のにおい、隣にいる誰かのぬくもり。ささやかだけれど、確かに感じることのできるものを信じて生きてゆく──。そうやって見れば、僕らが生きているこの世界は、そう捨てたものじゃない。僕はこの映画を通して、今を生きる若者たちに、声高に叫ぶ空虚な正義や、紋切り型の励ましではなく、 静かだけれど確かな、真実の希望を伝えたいのです。
この言葉を聞いて、思い出したのが、村上龍の『希望の国のエクソダス』の中の有名な台詞
「この国には何でもある、ただ、『希望』だけがない。」
出版から8年を経て、もはや現実の形容としてすっかり実世界に碇を下ろしてしまったこの言葉に対して、これまで廃墟的なものや日常を好んで描いてきた(参考:宮台首都大教授のインタビュー記事)押井監督がどのような解を示すのか。
彼の作品に惹かれ、ただただ無邪気にのめり込んできた者として、しっかり劇場で体感してこねばなるまい、と、そんなふうに考えた次第です。
(追記)
『スカイ・クロラ』の公式サイトにアクセスすると、長い予告編が流れるわけですが、その後、メインコンテンツに入ってから延々と流れるBGM、これは私がもっとも苦手とする部類の曲です。
嫌いということではなく、むしろ大いに心奪われるのだけど、聞くと未来の希望よりも過去への思いがとめどなく溢れ出てしまう、とても危険なメロディです。
何故でしょうね、不思議だな。
【押井作品/自己ベスト3(ベタ過ぎますが・・・)】
【おまけ】
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