講演会「中国帰国者問題とは何か」
12日の土曜、三鷹市公会堂別館で開催された講演会「中国帰国者問題とは何か~地域の中で出来ること~」に行ってきました。
これは、NPO法人中国帰国者の会の主催で行われたもので、中国残留邦人問題の歴史を伝えるとともに、帰国された方々が抱えている課題について考える機会として開催されたものです。
お役目柄、週に一回程度はなにがしかの会議で三鷹市民協働センターに行っているのですが(企画運営委員会だけはなく、他の団体の例会も重なって、会社帰りに週に3回ってときもありましたが・・・)、そのラックでチラシを見かけ、この講演会を知りました。
これまで興味はあれどあまり縁のない分野であったのですが、戦争体験を後世に語り継いでいく必要性について最近いろいろ思うところもあり、元中国残留婦人の方のお話が聞ける貴重な機会ということで、参加してきました。
これまで自分がいかに無知であったを認識させられ、大いに得るもののあった2時間半でしたが、何よりも、過去の出来事などではなく「現在進行形」の問題であることについて大いに考えさせられました。
例えば、大戦中前後の歴史には以前から興味があったため、開拓団というもの存在や、ソ連の突然の参戦と開拓民を置き去りにしての関東軍の後退、その後の悲惨な逃避行などについては少しばかりの知識を持っていたのですが、辛うじて生き延びることの出来た人たちが、なぜ長く中国に留まらねばならなかったのか、なぜ戦後30年以上も経っていた私の子ども時代に、中国残留孤児問題の報道があれほど盛んだったのか、、、それが、1949年に成立した「中華人民共和国」との外交問題だけでなく、敗戦後直後に在留邦人を土着せしむるも止むなしという方針が採られたことや、残留孤児や残留婦人について戦後も長らく「個人の問題」として国が扱い続けたことが理由だということを知り、己の不勉強さを大いに恥じた次第です。
もちろん、そういった「知る」だけではなく、開拓地での暮らしやソ連産戦後の過酷な逃避行、現地の人に救われてから暮らしなどについて、テレビや文字ならともかく、実際に生の声で体験談を伺ったのは初めてでしたので、実際に体験した方でなければ発することのできない説得力を肌で「感じ」てこられたのは本当に貴重な経験でした。
加えて、帰国がかなった後の暮らしの問題、特に、ともに日本に移り住んできた家族の問題など現在進行形の課題がまだまだ存在し、地域社会や行政による理解・サポートが必要とされているということ、それに帰国者の会の活動がこの「三鷹」から始まったものであるということは、今回参加していなければ「知る」こともなく過ごしてしまっていたと思います。
知ってしまった以上、わずかでも自分にもできることを探していかねばなりません。
会では、帰国者の方々の憩いになるような交流の場を定期的に開催しているようですので、機会を見てぜひ参加してみたいと考えています。
(本当は、元中国残留婦人で、帰国者の会の会長でもある鈴木則子さんのお話になった体験談を少しでも紹介したかったのですが、だいぶ長くなってしまいましたので、また折をみて)
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